染 料
(D y e s t u f f )
簡易生地テスト方法
染色とは
天然染料の草木や汁を侵する
① 草木染
② 泥染め
鉱物を細かく砕き材料に浸ける方法などがあります。
安価で均一な色染をするには化学染料が使われて いますが ㋑ 染色堅牢度、㋺ 耐汗、㋩ 耐色、 ㋥色なき、㋭ 耐光
などをクリアしなければなりません。

簡易生地テスト方法
1 色なき(ブリード)
横縞(よこしま)・白 × 濃色(プリント及び配色、 ブレード使い)の場合、水(常 温)に1時間浸す と、色なき(ブリード)の有無が分かる
2 染色堅牢度(摩擦)
乾式 ― 白布でこする
湿式 ― 湿った 白布でこする
白布に、色のついた状態で判断する
3 光堅牢度
シルクは色にかかわらず、色やけしやすい
その他の素材で色やけしやすい色は、薄・淡色の グリーン系・ピンク系・モカ茶系・ ベージュ系です
日光に6時間(約1日の照射時間)生地を日光にあてる 日光に12時間(約2日の照射時間)生地 耐光はかな り劣ると判断する
4 収 縮
水(常温)に30分間浸し平らな状態で乾燥し、元 (原布)の寸 法と比較して収縮率を求める (毛・ 綿・シルク・麻・レーヨン・その他にも適用する)
5 強 度
手で引き裂く、その時の感じる力で判断する
6 ピリング
親指と人差し指の腹で生地をもんで(円形回転)
毛羽の出方と、毛の絡み合いの状態で判断する


(6) (7)
7 スリップ
両手の親指と人差し指を合わせて、しごくと糸が移 動するので移動量で判断する(たて・よこの両方向 をしごくこと)
8 ウオータースポット
生地に水滴を付け、乾燥後の状態でスポット(輪じ み)の有無を判断する
(レーヨン・ビーバー起毛に特によく出るが、綿・麻 などでも発生するので注意)
染色助剤
染色助剤とは、染料が布に染着するまでのプロセスにおいて、染料があまりにも早く吸着する為に生じる濃・淡斑や、浸透力、分散力が不足する場合に生じる不均一染の現象をなくする目的に使うものである
基本的には、下記の二種の方法を使って染料の染着速度を抑える
イオン性繊維においては、
最初に吸着斑イオン部を反対電荷の活性剤で 吸着飽和するか、染料の持つ荷電を、反対荷電を 持つ活性剤で 中和する。
∔-電荷の複合体として吸着速度を抑える
セルロース系繊維
水溶性染料では、染料との親和力をより高め単一 溶解分子にすることにより染着速度を抑える
疎水性繊維
水溶性の低い染料では、染料の親和力を高め単一 溶解分子にすると同時に繊維に対する親和力を 抑える
前精錬で染料を脱落させるこの時に落ちた染料が 再汚染しないように温度は出来るだけ低くします。
その後本縮絨をする。
よほど汚染がきつい時は前精錬でハイドロを 0.5~0.8g/L いれればよい
しかし
① 少し色が変わることがある。
② リンキング糸に綿・レ-ヨンスパン糸を使わな いこと
③ 刺繍・ワッペンに 綿・レ-ヨンスパン糸を使 用しないこと
の条件が考えられるが、テストを数回繰り返し行い、 確認後本生産してください。