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麻の話
(Hemp)
麻は非常に古い繊維です、特に麻の一種のリネンは、 人類が用いた世界最古の繊維です。
繊維は茎の表皮と形成層の間の靭皮部に含まれているので、大麻・黄麻・苧麻と共に靭皮繊維として分類され、 繊維の断面は5~6角形となっています。
繊維の中央に小さい中空通があり、繊維側面には繊維軸と 直角又は斜めの結節があって、これが繊維摩擦を大きくする原因となっています。
亜麻繊維には長さ30㎝~2m以上のものまでありますが、 紡績糸に用いられるのは50㎝位のものです。
苧麻は日本では九州・奥羽地方で産出されます。
これらの植物は、乾燥すると分離しにくくなるので 刈取りと同時に剥皮し、表皮を除いて繊維を採取します。
繊維は靭皮繊維のうちで最も長く、7㎝~28㎝あり、 断面は楕円に近く、繊維側面には、縦方向の亀裂、 横方向には節があります。
麻は非常に古い繊維で、特にその一種であるリネンは、 人類が用いた世界最古の繊維とされています。
今日では、綿や合繊の急激な進出にあい、 影がうすくなっていますが、最近合成繊維などとの混紡に よって、麻のよさが再認識されています。
サマーセーター・サマースーツ等には、なくてはならない 物として確固たる需要基盤を築きつつあります。
麻の特性

麻の主な種類

このほか麻には、黄麻(ジュ-ト)と大麻(ヘンブ)・ マニラ麻などがあります。
黄麻(ジュ-ト)と大麻(ヘンブ)・マニラ麻は、それぞれの特性に応じて使われますが、衣料用としてではなく、主として産業用資材などに利用されています。
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