top of page

​   化学繊維

​        合成繊維

再生繊維や半合成繊維は、天然の高分子を原料としていますが、合成繊維はこの高分子

自体を、化学的に合成して作り出した合成高分子を原料として、繊維の形にしたもの。

上記の様にして、合成して得られた物質を原料として作り出すにで、合成繊維は

化学繊維中で最も種類が多く、これからも無限の可能性を秘めている言えます。

代表的な物として、三大合繊と呼ばれる。

① ナイロン  ② ポリエステル  ③ アクリルがあります

​ナイロン

“クモの糸より細く鉄よりも強い”のキャッチフレーズで開発した最初の合成繊維です。

同じ太さの鋼鉄線よりも強く、摩擦や屈曲にも強く、衣料を含めたあらゆる分野で使用されています。

ナイロンは石炭と石油から作り出されますが、色々な製法があります。

同じ繊維でも多少違ったタイプのものが出来ます。

通常ナイロンは世界的に多いのは66タイプです。

わが国では6タイプが多く、主として耐熱性(融点)に違いがあります。

ナイロン1.png

​この様な特徴がありますが、欠点としては、吸湿性が悪い・長時間日光にあたるともろくなります
ナイロン66は、ナイロン6よりも耐熱性に優れ、ヤング率がやや高く、弾性回復が良くなっています。
ナイロン4は、綿と同程度の吸湿性があります。
​帯電性も少なく、耐熱性が高いです。

化 学 繊 維  製 造 工 程 図 

化学繊維製造工程図(ナイロン)1.png

化 学 繊 維  製 造 標 準 原 単 位

化学繊維製造標準原単位(ナイロン)1.png

​ポリエステル

​ポリエステルはナイロンよりも新しい繊維です。
ポリエステルも石炭・石油から作られますが、染色性・耐ピリング性を改良する為に他の物質を加える場合もあります。
ナイロン、アクリル、ポリエステルの三大合成繊維中で最高の生産量です。
各々の特色の総合点数では最高のものと言われています。
混紡交織性に優れていることで100%ものの他、他繊維との混紡交織も盛んに行われています。

ポリエステル1.png

化 学 繊 維  製 造 工 程 図 

化学繊維製造工程図(ポリエステル)1.png

​アクリル

ナイロンをシルクタイプ・ポリエステルをコットンタイプと例えると、アクリルは、ウールタイプの繊維といえます。
アクリルはふっくらとして柔らかく、弾性や保温性が良いなど、ウールに似た風合いをしています。
製法は、石油化学の副産物のポリプロピレンに空気とアンモニアを反応させて出来るアクリロニトリルから製造しますが、これだけでは繊維になりにくいので、塩化ビニル・酢酸ビニルなどを共重合して紡糸します。
共重合の時に、両方の割合を変える事によって、色々性質の異なるものを作る事が出来ます。
主成分の多いものをアクリルといい、少ないものをアクリル系といい区別します。

アクリル1.png

アクリル系繊維は塩化ビニルが多く含まれているので、不燃性(アクリル繊維は燃える)ですが染色の点で少し劣ります。
アクリル繊維は、初めは短繊維として製造されていましたが、アクリル長繊維の技術開発で、絹の様な光沢と腰のあるタッチ・鮮明な発色などで、新しいシルキー素材として使われています。

(ピューロン・シルパロンなど)

化 学 繊 維  製 造 工 程 図 

化学繊維製造工程図(アクリル・アクリル系)1.png
bottom of page